心理セラピスト たなだ かつひこ 公式ブログ

現役の心理セラピストが、心も身体もともに健康で幸せになるための情報をお伝えいたします。

ebook『心理セラピストに頼らなくても自分一人で悩みの原因を正しく特定できるセルフセラピーガイドブック(トラウマ自己診断チェックリスト付き)』(PDF264ページ)を無料プレゼントいたします。

危険なヒーリング(癒し)

Uncategorized Jul 03, 2021

 

 

 

こんにちは、棚田です。

 

 

 

突然ですが、

あなたが心理学の世界に興味を持ったり

学び始めた理由は何ですか?

 

 

 

私は、心理セラピストという仕事柄、

長年にわたって心理学やセラピー・カウンセリング、

スピリチュアル等を学ぶ大勢の人たちを見てきました。

 

 

 

その結果、

私がたどり着いたのは、

「ヒーリング中心の心理学・スピリチュアルはとても危険である」

という結論です。

 

 

 

その理由を、これからお話しします。

 

 

 

全ての悩みや病気には、必ず良い面があります。

 

 

すなわち、

すべての悩みや病気には有益な

“隠れたメッセージ”

が内包されていて、

あなたに何か大切なことを

教えようとしてくれています。

 

 

 

そうした“隠れたメッセージ”の具体的な内容は、

それぞれ個別の悩みや病気、事情によって異なりますが、

 

 

 

しかし、

“隠れたメッセージ”として

全ての悩みや病気に共通するのは、

 

「このまま現状の生き方を続けるのは、

無理があるのではないですか?」

 

「そろそろ、今までの生き方を

変える必要があるのではないですか?」

 

という問いかけです。

 

 

 

私たちが悩みを抱えたり、

病気になったりするのは、

「無理のある生き方」

を続けているからです。

 

 

 

自分が無理のある生き方をしていることに

気が付いていなかったり、

 

 

気付いてるのに、今までの生き方を

一向に変えようとしないときに、

 

 

そのことを心の悩みや病気が警告を出して

知らせてくれるのです。

 

 

ですから、

もしも、私たちが悩みを抱えたり

病気になったりしたときに

一番最初にすべきことは、

「悩みや病気に感謝をする」

ことです。

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2つの愛

Uncategorized Jun 30, 2021

 

 

 

こんにちは、心理セラピストの棚田克彦です。

 

 

 

私たちが自立的に充実した幸福な人生を生きるためには、

母親からの「やさしさの愛」と父親からの「強さの愛」の

両方のエネルギーを内在化することが必要です。

 

 

 

母親からの「やさしさの愛」のエネルギーは、

他者や自分自身に対して優しさや愛情を与える能力、

自己を超えて他を思いやり、人を受容・共感する能力、

他者とつながり協力して一緒に物事に取り組む能力を

育むために必要です。

 

 

 

一方、

父親からの「強さの愛」のエネルギーは、

大切な人やものを危険から守る能力、

行動を起こして問題を解決する能力、

自らの性的なアイデンティティ等を

育むために必要です。

 

 

 

私たちが成人してから経験する人生の

困難や行き詰まりの多くは、

子どもの頃に両親から「やさしさの愛」と

「強さの愛」のエネルギーのどちらか、

または両方を獲得し損ねたことに主な原因があります。

 

 

 

両親の不仲や離婚、親の死といった出来事が起きると、

子どもは両方の親と効果的につながることができません。

 

 

 

また、

子どもたちの前で父親が母親をバカにしたり、

母親が父親を嫌ったりする場合にも

似たような問題が起こります。

 

 

 

夫婦仲の悪い両親によって育てられた男の子が、

父親を敵視して母親の味方に付くことがあります。

 

 

 

このとき、父親から酷い目に遭わされ続けてきた母親は、

自分の息子が成長して大人になっても

決して自分の夫のような粗暴な男性にならないようにと、

息子に対して、

「自分が息子の父親の暴力の被害者であること」

「人(女性)に対して優しくすることの重要性」

「暴力は悪である」

ということを説き続けます。

 

 

 

母親から父親の悪口を聞かされ続けた男の子は、

父親と効果的につながることで父親から「強さの愛」の

エネルギーを獲得することができません。

 

 

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3つの『反応』を知っていますか?

Uncategorized Jun 22, 2021

 

 

 

こんにちは、心理セラピストの棚田克彦です。

 

 

 

ビリーフチェンジシステムでは、心の悩みや病気の症状について、以下のようにお伝えしています。

 

「心の悩みや病気の症状の原因は、私たちが子供の頃に家族との関係性、特に、両親との関わりを通して無意識の心の中に刻み込んでしまった“悪魔のプログラム”に存在します。だから、原因となる"悪魔のプログラム"を正しく特定して取り除くことで、問題は根本解決します。」

 

 

 

さらに、ビリーフチェンジシステムでは、心の悩みや病気の症状の原因である悪魔のプログラムと、悪魔のプログラムによって生み出される対処反応とを区別します。

 

すなわち、ビリーフチェンジシステムで用いられる「心の構造化モデル」では、思考、感情、身体感覚、行動といった要素は、悪魔のプログラム(リミッティング・ビリーフ)の中には含まれません。

 

なぜならば、思考、感情、身体感覚、行動は、悪魔のプログラムの構成要素ではなく、悪魔のプログラムによって引き起こされる対処反応に過ぎないからです。

 

つまり、クライアントは、自分が持っている悪魔のプログラムが刺激されるような特定の状況に身を置くと、その刺激を受けた悪魔のプログラムが、それぞれに固有の思考、感情、身体感覚、行動の反応パターンを駆動するのです。

 

 

 

ビリーフチェンジシステムにおいて、悪魔のプログラムとそれによって引き起こされる対処反応とを区別するのは、たとえ同じ一人のクライアントであったとしても、ある一つの悪魔のプログラムによって引き起こされる対処反応は、相手や場面の違いによってさまざまに変化するからです。

 

つまり、クライアントが抱えている内なる悪魔のプログラムそのものは変わらなくとも、その悪魔のプログラムによって生み出される対処反応が不変であるとは限りません。

 

同様に、複数のクライアントが同じ悪魔のプログラムを抱えていたとしても、その同じ悪魔のプログラムに対して彼/彼女らが用いる対処反応は人によってさまざまに異なります。

 

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諦(あきら)めなければ、必ず道は開ける

Uncategorized Jun 18, 2021

 

 

こんにちは、棚田です。

 

 

人生を生きていると、ときに耐えがたい困難を連続して経験することがあります。

 

万一、そのような状況に陥ってしまったときに、知っておいて欲しいことがあります。

 

それは、

「諦(あきら)めなければ、必ず道は開ける」

という事実です。

 

だから、どんなに辛いことがあっても、決して諦めないでください。

 

道は必ずあります。

 

 

 

【ライブカウンセリングセミナー体験談】

M.A.さん(女性)

受講前に悩んでいたこと。結婚後義両親と同居。次男が呼吸困難で生まれ、その時の手術で重度の脳性まひに。手術は医療過誤の可能性、裁判準備をし、病院とはその後和解。姑は入退院を繰り返していて、長女、長男の育児、次男の訓練、夫は毎日午前様。いっぱいいっぱいでした。

 

次男は不慮の事故により1歳5か月で死亡。そして2度の流産を経験。姑を見送り、その後、長男の不登校、非行、高校中退。舅が認知症になり、ホームに入居。と同時に夫は以前から浮気をしていて、家を出ました。

 

死にたい衝動にかられ、カウンセリングも受けましたが、カウンセリングは恥ずかしいもの、と思っていたので、受けたのはここ年。アドバイス型のカウンセリングで人格否定され、余計に落ち込みました。

 

それまでいろいろありすぎて、自分のことを深く見つめれませんでしたが、娘と人で暮らすようになって、じっくり見つめてみると、子供のころからオドオドしていて、父からは「負けるな」「バカにされるな」「頭で来い!」と言われ続け、母からは「跡継ぎがいない」「すべき」等、沢山の呪縛があって、私は奴隷のような、人の顔色を見て人生を歩んでいると気づきました。

 

実際に講座に参加してみて、ほんとうに良かったです。

 

何人も集まる集団が苦手だったんですが、(特にすでに知り合いの方々がそれぞれおられる中に一人で参加するのには勇気が入りました)、スタッフの方々が自然に接してくださり、独特のスタッフで盛り上がる感じもなくよかったです(ある集まりでそういう経験をして居辛かったので・・・)。

 

カウンセリング後の説明や、ワーク、講義もあり、...

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悩みの『●●』を理解することの大切さ

Uncategorized Jun 15, 2021

 

 

こんにちは、棚田です。

 

 

 

ビリーフチェンジシステムをはじめとする根本解決型のセラピーに共通するのは、悩みの『原因』を正しく特定することに重点を置いている点です。

 

悩みの『原因』を見誤ってしまうと、その後どんなにがんばっても、悩みが解消することはありません。

 

さらに、悩みの『原因』は、「セラピストだけがわかっていればいい」「クライアントは知らなくてもいい」というものではありません。

 

 

 

ビリーフチェンジシステムでは、セラピストとクライアントが協力して悩みの『原因』の正しい特定に取り組みます。

 

クライアントは自分の悩みの原因を理解することができると、自分自身をより共感的、かつ支持的に自己受容できるようになります。

 

すると、クライアントは問題解決のゴールに向けて積極的にチャレンジできる心の状態が整います。

 

言い換えると、強い自己否定の気持ちを持ち続けている間は、悩みを根本解決することは難しいと言えます。

 

そこで、ビリーフチェンジシステムのセラピストは、クライアントが現在の悩みと幼少期に作られた悪魔のプログラム(リミッティング・ビリーフ)の起源とを関連付けて理解できるように手助けします。

 

クライアントは、自分の悩みがどのような理由で形成されたのかを理解することができると、悩みに関して自分を責めるのではなく、むしろ、今まで問題を抱えながらも何とか生き延びようとしてここまでがんばって生きて来た自分に対して共感的な労(ねぎら)いの気持ちを持てるようになるのです。

 

 

 

かつて、飲酒の問題を抱えた女性クライアントがいました。

 

彼女は幼少期、常に母親からストレスの捌け口として否定されたり、いじめられたりして、その結果、「私は愛されない」「私は価値がない」「私はダメで無能な人間だ」といった悪魔のプログラム(リミッティング・ビリーフ)を持つに至りました。

 

そのせいで彼女は、その後の人生において自己嫌悪感や無力感、罪悪感等のネガティブな感情に悩まされるようになり、...

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そんなに急がなくても、何も大変なことは起こりませんよ

Uncategorized Apr 14, 2021

 

 

こんにちは、棚田です。

 

あるセッションで、一人のクライアント(女性)とワークをしていました。

 

私が「解決したい悩みは何ですか?」とたずねると、彼女は、まるで大事な締め切りの時間にでも追われているかのように、「それから・・・・、それから・・・・、それから・・・・、それから・・・・」と次々と大急ぎで自分の悩みを話し出しました。

 

私は黙って彼女の話を聴き続けましたが、一向に話が止まる気配はなく、彼女はひたすら話し続けています。

 

しばらくすると、ついに彼女は息切れしはじめました。

 

そこで私は、「いつもそんな感じで早口で話されるのですか?」と彼女に質問しました。

 

すると、一呼吸おいてから、再び彼女は早口で話しはじめました。

 

 

 

彼女の話し方が、ただ事ではない位にあまりにも早口だったので、私が思ったのは、

急がないと、何か大変なことが起こる

というビリーフを彼女は信じているのではないか、ということです。

 

 

 

早口で話す人は、しばしば、

私という人間には価値がない

(私は価値がない人間なので、)私の話を聴くために人に時間をとってもらうのは申し訳ない

というビリーフを抱えていることが多いのですが、今回はそれらとは違う感じでした。

 

 

 

そこで私は、彼女に一旦、話を中断してもらい、目を閉じて自分の心と身体の感覚に意識を向けるように促しました。

 

そして私は、「XXさん、そんなに急がなくても、何も大変なことは起こりませんよ。」と伝えました。

 

すると彼女は、身体が震え出すのと同時に目から涙が一気にあふれ出し、周囲100メートルに響き渡りそうな位の大声で「ギャーッ」と絶叫したのです。

 

 

 

彼女がセラピー中に絶叫したのは、彼女が中学生のときに学校が終わって家に帰ると、うつ病で治療中だった母親が自宅で睡眠薬自殺を図り、倒れている現場を自分が発見したときの記憶を思い出したことが理由でした。

 

その後のセラピーでは、その際に彼女が経験したトラウマの解消を主におこないました。

 

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2021年5月8日(土)【結果重視のビリーフチェンジシステム】「ライブカウンセリングセミナー(Zoom開催)」

Uncategorized Apr 12, 2021

こんにちは、棚田です。

 

 

先週ご案内した「ライブカウンセリングセミナー(東京会場)」がすぐに満席になってしまったので、オンライン版の「ライブカウンセリングセミナー(Zoom開催)」を追加開催いたします。

 

オンライン(Zoom)だと場所や定員を気にしなくても良いですし、コロナウイルスの感染拡大予防にもなるので安心です。

 

この機会にぜひご参加ください。

↓↓↓↓↓↓↓↓

 

2021年5月8日(土)【結果重視のビリーフチェンジシステム】「ライブカウンセリングセミナー(Zoom開催)」

・オンライン(Zoom)で開催する 【結果重視のビリーフチェンジシステム】「ライブカウンセリングセミナー(Zoom開催)」です。

・参加者の中から希望者を募り、時間の許す限り一人づつ順にビリーフチェンジのワークを提供いたします。

・「結果重視」のビリーフチェンジのワークを実際に体験してみたい方や、生のビリーフチェンジのワークを自分の目で見て効果の真偽を確かめたい方におすすめのセミナーです。

・とりわけ、他所で心理セラピーやカウンセリング、スピリチュアル等々に取り組んできたけれども、変化が見られず行き詰まりを経験されている方は大歓迎です。きっとお力になれると思います。

・セミナー内でのワークをご希望されない場合も、個人的な悩みに関するアドバイスや質問に対する回答を受けていただける時間をもうけています。

※希望者はセミナー内でビリーフチェンジのワークを受けられます(ただし、人数に制限あり)。相談内容は「人間関係」「家族」「仕事」「お金」「健康」「恋愛」等、テーマは何でも結構です。

※事前に心理学の知識や経験は必要ありません。全くの未経験者や初心者の方も大歓迎です。

 

セミナーの詳細とお申し込みは、以下のURLからお願いします。

https://www.tanada-katsuhiko.com/offers/opfzss6m

 

 

棚田

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何か変化のキッカケになると良いと思って書きました

Uncategorized Apr 10, 2021

 

 

こんにちは、心理セラピストの棚田です。

 

 

「人生がうまく行かないなぁ」「生きるのがしんどいなぁ」という人は、以下に書かれている内容について、自分自身に当てはめながら読み進めてみて下さい。

 

何か変化のキッカケになると良いと思って書きました (^^)/

↓↓↓↓↓

 

人間の思考や感情、行動、そして、人生の重要な局面で行われる選択は、私たちが通常想像するよりも、ずっと大きな程度で「習慣」の結果によるものです。

 

習慣とは、無意識的に自動的に繰り返されるパターンであって、頭でよく考えて、そうしようと決めてやっているわけではありません。

 

 

あなたの人生に重要な影響を与えうる習慣について考えてみましょう。

 

あなたが人生で無意識に繰り返している行動や選択のパターンが、あなたの人生を形作っています。

 

人生で繰り返している無意識のパターンは、「ビリーフ(思い込み、固定観念)」によって作り出され、自動化されています。

 

私たちはみな、「自分はどのような人間か」「他人はどういう存在か」「人生とはどのようなものか」「何が真実か」「何が価値があるか」ということについて、強固なビリーフを持っています。

 

あなたは普段、そうしたビリーフが主張する内容の真偽を疑うことなく、自分がビリーフを持っていることさえ知らずに、自動的に、習慣的に、ビリーフに基づいて考え、感じ、行動しています。

 

 

ビリーフの影響で繰り返される無意識の習慣は、あなたがまだ小さい子どもの頃、遠い過去に学習した古いパターンです。

 

そうした習慣(パターン)は、主に両親をはじめとする家族のメンバー達との関わりの中で身に付けたものです。

 

親や周りの大人たちの言うことや、自分がやっていることの意味を正しく理解したり検討したりできないようなまだ小さい子どもの頃に、自分が家族の中で「生き延びるため」「愛されるため」に何が役に立つのかを試行錯誤を通して学習したものです。

 

そして、その学習した結果は、無意識の心の中深くにビリーフとして刻み込まれ、...

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俺は自由だーっ!

Uncategorized Jan 25, 2021

 

 

こんにちは、棚田です。

 

前回に続き、今回もケースの紹介です。

 

少し前の話なので、思い出しながら書いています。

 

受講生のBさん(40代男性)は、毎回のように講座の時間に遅れてきます。

 

講座の始業時間に遅れてくることは、大した問題ではありません。

 

しかし、毎回のように講座に遅れてくるBさんの様子を見ていて、「おやっ?」と思うことがありました。

 

それは、「今日も遅れちゃって済みません」と言葉では謝りつつも、ニコニコしながら周囲に笑顔で愛想を振り巻いて、ゆったりとして落ち着いた足取りで教室のど真ん中を堂々と横切って席に着くのです。

 

私が気になったのは、Bさんの言葉と態度との間に見られる「不一致感(incongruency)」です。

 

休憩時間にBさんに声を掛けて、Bさんの言葉と態度の間に見られる「不一致感」について話をしたところ、Bさん自身も「自分でも気になっている」とのことでした。

 

そこで、Bさんの遅刻の背後にあるものをセッションで探求することになりました。

 

 

まず初めに、「今日も遅れて済みません」と言いながら笑顔で堂々と教室に入ってくるときの場面を再体験してもらいました。

 

(棚田)「Bさん、今どんな感じがしてるの?」

 

(Bさん)「嬉しいような、勝ち誇ったような気がします」

 

(棚田)「『私(棚田)に勝った』という感じ?」

 

(Bさん)「いいえ。『誰に勝った』とかいうよりも、自分が大きくなったような・・・、偉くなったような感じです」

 

(棚田)「だから、笑顔で堂々と胸を張って教室に入ってくるんですね」

 

(Bさん)「はい、そうです」

 

通常、「約束を守れない」「予定の時間に遅れる」といった悩みを抱えている場合は、弟や妹として生まれて末っ子として育った人に多い《成長してはいけない》というリミッティング・ビリーフを疑うのですが、Bさんの場合はそれとは違うようです。

 

(棚田)「ちょっと試してみたいことがあるんだけどいい?」

 

(Bさん)「はい」

 

(棚田)「もう一度、...

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最愛の父の自殺とアトピー性皮膚炎とウェディングドレス

Uncategorized Jan 24, 2021

 

 

こんにちは、棚田です。

 

Aさん(34歳:女性)は、手の届かない男性ばかりを好きになり、決して成就することのない愛を繰り返しています。

 

Aさん自身、その原因が彼女が小学生の時に最愛の父親が自殺した喪失体験のショックに起因するものであることを頭では理解しています。

 

さらにAさんは、アトピー性皮膚炎を患っており、叶わぬ男女関係が失敗に終わった直後、アトピーの皮膚の炎症や痒みの症状が発作のようにひどくなることも自覚しています。

 

セラピーの最中に父親のことに話がおよぶと、Aさんは左手の肘の内側の辺りにある瘡蓋(かさぶた)を右の手で強くボリボリと引っ掻きはじめました。

 

それを見た私は、Aさんに提案をしてみました。

 

(棚田)「試しに、私の手をお父さんの手だと思って、どんな感じがするか、触れてみませんか?」

 

最初は私の手に触れることを躊躇していたAさんですが、しばらくすると、両手で私の手を握り、静かに目を閉じました。

 

すると、Aさんの目から涙がこぼれ落ちました。

 

(Aさん)「誰も父を助けてあげられなかったし、父の苦しみをわかってあげられなかった。恋愛がうまく行かないのも、アトピーが治らないのも、父が経験した苦しみに比べたら何でもない」

 

そうAさんは話してくれました。

 

さらに続けていると、Aさんが急に私の手を強く握りしめました。

 

何かの情景を思い浮かべているようでした。

 

(棚田)「今、何が起きていますか?」

 

(Aさん)「子どもの頃、家族で近所のお祭りに遊びに行ったとき、景色が良く見えるようにと父が私に肩車をしてくれたのを思い出しました。でも、私は高いのが怖くて、父親の髪の毛を思いっきり強くつかんだら、父が『イタタタ・・・』ってなったんです(笑)」

 

Aさんは笑顔で涙を流しつつ、とても幸せそうな顔をしていました。

 

その様子を見計らって、私はAさんに伝えました。

 

(棚田)「Aさん、これから私が言うセリフを、私の後に続いて言って、お父さんに伝えて下さい」

 

(Aさん)「はい」

 

(棚田)「...

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