心理セラピスト たなだ かつひこ 公式ブログ

現役の心理セラピストが、心も身体もともに健康で幸せになるための情報をお伝えいたします。

ebook『心理セラピストに頼らなくても自分一人で悩みの原因を正しく特定できるセルフセラピーガイドブック(トラウマ自己診断チェックリスト付き)』(PDF264ページ)を無料プレゼントいたします。

意志の力や努力で悩みが解決しないのはなぜ?

Uncategorized Jan 22, 2022

 

 

 

こんにちは、棚田です。

 

 

 

大人になったあなたが、

心の悩みを抱えて辛くなったり、

不運を繰り返して苦しんでいるとき、

 

それは、

あなたが子どもの頃に

家族の中で無意識の心の中に

「リミッティング・ビリーフ(悪魔のプログラム)」

を取り込んだときの場面を

再演しているだけに過ぎません。

 

 

 

そうすることで、

自分のビリーフが真実であることを

自分の身を持って証明します。

 

 

 

ただし、

あなたは、そのことに気付いていません。

 

 

 

この現象を

ビリーフの「強化行動」

と呼びます。

 

 

 

たとえば、

 

「子どもの頃、厳しい親だったので、

親の前では自分の間違いを素直に認めたり、

自分の弱みを見せたりができなかった」

 

「親の前では、正しい自分、強い自分しか

見せられなかった」

 

という人は、

大人になった今も周囲の人に

自分の良い面だけを見せようとして

子どもの頃と同じ振る舞いを繰り返しています。

 

 

 

そうするたびに、

 

「人前で間違った自分や

弱い自分を見せることは、

とても怖いことである」

 

というビリーフを強化します。

 

 

 

このとき、

大人になったあなたは、

子どもの頃に両親から愛情を

得られなかったときに感じた

心の痛みを再び味わいながら、

 

子どものときに両親に対してやったのと

全く同じ態度や行動をとることで、

大人の問題に対応しようとしています。

 

 

 

これではうまく行くはずがありません。

 

 

 

自分の間違いを認めたり、

自分の弱みを見せられない人は、

周囲の人に幼い頃の両親の顔を貼り付けて、

子どもの頃に両親に対してやったのと

全く同じやり方で、

いつも完璧で、強くて、優秀な自分だけを

見せることで自分を認めてもらおうと

必死で努力します。

 

 

 

寂しくなると病気になるという女性は、

自分のことを気にかけてくれそうな

人に対して母親の顔を貼り付けて、

その人の注目を得ようと必死で

病気になります。

 

 

 

こうした人は、

知識も能力も経験も限られている幼児期に

...
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これが引き寄せの法則の真実だ!

Uncategorized Jan 21, 2022

 

 

 

こんにちは、棚田です。

 

 

 

私たちの思考や感情、行動に対して

制限を与える思い込みを

“リミッティング・ビリーフ(通称、悪魔のプログラム)”

と呼びます。

 

 

 

このリミッティング・ビリーフこそ、

あなたを幸福から遠ざけ、

あなたを不幸にする根本原因です。

 

 

 

人は生まれるとすぐ、

主に両親とのかかわりを通して

ビリーフの刷り込みを始めます。

 

 

 

最も早期に作られるビリーフは、

両親とのかかわりの中から

身体的感覚や感情を通して

刷り込まれるものであり、

言葉を話し始める3歳以前から

すでに刷り込みが始まります。

 

 

 

そして、

5~6歳になる頃までには、

 

「自分は人から愛されるに値する存在であるかどうか?」

 

「自分は重要で価値ある存在であるかどうか?」

 

等といった自分の存在価値に関するビリーフや、

 

「人に近づくことや人を信用することは安全(危険)かどうか?」

 

といった人間関係の基本的姿勢に関するビリーフ等、

 

私たちが人生の一生涯を生きて行く上で

その基盤となるような数々の重要な

ビリーフの刷り込みが行われます。

 

 

 

その後も、

 

「男は強くあるべき」

 

「女はやさしくあるべき」

 

「人前で感情をあらわにしてはならない」

 

等といった、より詳細で具体的な

ビリーフの刷り込みがなされ、

 

おおよそ15、6歳頃までには

重要なビリーフの全体像が

ほぼ決定します。

 

 

 

ビリーフの全体像が確定すると、

それ以降は、15、6歳頃までに

刷り込まれた自分のビリーフが

真実であることを証明するかのような、

ビリーフの「強化行動」を人生の中で

繰り返すようになります。

 

 

 

言い換えると、

「人の運命は、15歳までに決まる」

ということです。

 

 

 

たとえば、

「私は人から愛され、重要で価値ある存在だ」

と信じる者は、

自分のことを大切に扱ってくれる

人たちとの人間関係を築き、

自らも価値ある存在として

周囲に対してかかわり、

自分の持てる能力を存分に発揮します。

 

 

 

一方、...

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身体が弱い人、いつも病気がちな人

Uncategorized Jan 20, 2022

 

 

 

こんにちは、棚田です。

 

 

 

トラウマの影響は、

あなたの健康(病気)にも及びます。

 

 

 

まずは以下のの事例をご覧ください。

 

 

 

 【事例 その1】「トラウマと病気」

 

3人姉妹の末っ子のBさん(仮名:32歳)。

 

カウンセリングを始めて15分ほど経つと、子どもの頃に自分だけがいつも母親に批判されていると感じていたことや、姉妹の中で自分だけが結婚に失敗し、職業的な成功も得られず、母親を失望させてきたと感じていることを打ち明けてくれました。

 

Bさんの家庭には、Bさんがまだお母さんのお腹の中にいたときにとても悲しい出来事がありました。

 

もし今、生きていればBさんのお姉さんであるはずの3歳の次女が、食物アレルギーのアナフィラキシーショックのために一夜にして亡くなってしまったのです。

 

母親の悲しみは非常に深く、後に幼稚園児になったBさんに対して「お母さんは、本当はあなたを堕(お)ろしてしまいたかった」と語ったほどでした。

 

しかし、時期的に妊娠を中絶するには手遅れで、悲しみに沈む一家の中に望まれずしてBさんは生まれてきたのです。

 

次女の死にショックを受けて深く悲しんでいた母親は、Bさんを出産したときにうつ状態にありました。

 

そのため、長女や次女にしてあげたのと同じようなかかわりを小さいBちゃんにしてあげることが十分にできませんでした。

 

その結果、Bちゃんと母親との愛着関係が不安定になり、Bちゃんには反応性愛着障害の症状が見られるようになりました。

 

幼少期のBさんは、家族の中で「いつも自分だけが阻害されている」と感じていたそうです。

 

また、母親からの「お母さんは、本当はあなたを堕(お)ろしてしまいたかった」というメッセージは、

 

「あなたはこの世に存在してはいけない」

 

というビリーフを小さいBちゃんの心に深く刻み込みました。

 

その結果、成人したBさんは、重度のうつ病のために10年間以上にわたって精神科の通院と入退院を繰り返すようになったのです。

 

ただ、幸いなことに、Bさんの場合には、繰り返すうつ病の「本当の原因」が初回のセッションで明らかになったので、全7回のセッションでうつ病の症状を完全に克服す...

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【事例】「愛されるために必要なのは?」

Uncategorized Jan 19, 2022

 

 

 

こんにちは、棚田です。

 

 

 

前回は、

 

「あなたの運命は、

15歳までに決まっている」

 

「未解決のトラウマを抱えた人は、

幸福を選択することができなくなる」

 

「未解決のトラウマを抱えた人は、

自らの選択で不幸な人生(つらい生き方)を選んでしまう」

 

というお話をしました。

 

 

 

そして、

子供の頃に経験したトラウマが

「恋愛・結婚」に与える影響について

事例を3つご紹介いたしました。

 

 

 

今回はその続きです。

 

 

 

【事例】「愛されるために必要なのは?」

 

田舎の旧家に長女として生まれたA子ちゃんは、幼少の頃から厳格な両親に体罰を含む厳しい躾(しつけ)を受けて育てられました。

 

その一方で、A子ちゃんが病気やケガしたときだけは両親ともがA子ちゃんをとても心配し、優しく接してくれました。

 

また、A子ちゃんは、3つ下の弟が「大切な後継ぎの長男だから」と両親や祖父母から溺愛され、ワガママし放題で甘やかされて、特別扱いされるのを見てきました。

 

こうした体験を通してA子ちゃんは、

 

「私は女だから、周囲は私に欲しいものを与えてはくれない」

 

「自分の欲求に従って自由に振舞ってはいけない」

 

「自然でありのままの自分が人から愛されることはない」

 

「愛情や優しさが欲しいときには、病気やケガをするといい」

 

と、彼女の一生の生き方を決める体験を積み重ね、これをストーリーの基本的筋書きの構成要素としました。

 

この後、さらに小学校へと進み、それまで家族の中で主として両親との関わりを通して演じていたビリーフを、初めて家族以外の他人の集団の中で演じます。

 

そこで、新たな経験を積みながら、既存のビリーフに修正を加えました。

 

A子ちゃんは、小学校に入学して学校での勉強や体育の授業で運動がよくできたことから、しばしば先生からほめられるという体験をしました。

 

また、友達にも勉強を教えてあげたり、逆上がりや跳び箱のやり方を教えてあげる等して、クラスの中でも人気者になりました。

 

その結果、A子ちゃんは、先生やお友達の期待に応えて他人を喜ばせたことで人から受け入れてもらえるという経験を

...
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もうやめよう! うまくいかない恋愛・結婚の繰り返し

Uncategorized Jan 18, 2022

 

 

 

こんにちは、棚田です。

 

 

 

未解決のトラウマを抱えている人は

「頭では幸福になりたいと思いながらも、幸福を避ける」

「不幸であることに安心(納得)して、不幸を求める」

という選択を生涯にわたって繰り返します。

 

 

 

その結果、

「がんばっても、がんばっても、うまく行かない」

「努力をすれば、するほど、努力が裏目に出る」

「自らの選択で、幸福を遠ざけて、不幸を引き寄せる」

という困難を人生で繰り返し経験します。

 

 

 

こうした問題を解決して幸せになるために、

一番確実で、一番近道な、唯一の方法は、

トラウマを解消することです。

 

 

 

トラウマとは、

「大きな精神的ショックや恐怖が原因で起きる心の傷。精神的外傷」

のことです。

 

 

 

あなたが経験したトラウマは、

あなたの無意識の心の中に記憶されています。

 

 

 

そして、

あなたが15歳までに経験したトラウマが、

あなたの人生を決定する

ことがわかっています。

 

 

 

つまり、

あなたが一生涯を通じて、

「仕事でどのようなパターンの成功と失敗を繰り返し経験するか?」

「恋愛・結婚でどのようなパターンを繰り返すか?」

「どのような病気を繰り返すか?」

「お金で苦労するか、しないか?」

そして、究極的には、

「どのような形で人生を終えるか?」

 

つまり、

とても信じがたいことですが、

あなた人生は15歳までに決まっているのです。

 

 

 

以下は、

トラウマが「恋愛・結婚」に与える影響の事例です。

 

 

 

【事例 その1】「恋愛・結婚」

 

A子さん(仮名:39歳、女性)は結婚を望んでいます。

 

ところが、結婚を前提にしたお付き合いをするところまではたどり着くものの、次第に2人の関係が深まってくると、自分の側の不用意な発言や行動がキッカケとなって相手の男性を怒らせてしまい、相手から嫌われて別れてしまうことを繰り返しています。

 

直近の恋愛で相手の男性から婚約を破棄されてしまったことから相談にみえられました。

 

カウンセリングによって明らかになったのは、A子さんの心の中に

 

「どうせ私は愛されない」

 

...
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悩みを解消して幸せになるための具体的な手順について

Uncategorized Jan 16, 2022

 

 

 

あなたがこの世に生まれてきた理由、

それは、

より良い人生を生きることで

幸福になるためです。

 

 

 

その証拠に

私たち人間は、

「幸福を求めて

不幸を避ける」

そのように

生まれながらにDNA(遺伝子)にプログラムされています。

 

 

 

つまり、

私たち人間が心身ともに幸福で

健康な人生を生きることは、

何か特別な能力や資質を要することではなく

自然の摂理に則(のっと)った、

とても自然で当たり前のことです。

 

 

 

にもかかわらず、

ときとして

幸福になることに

不安感や罪悪感を感じて

幸福を避ける人がいる

のはなぜでしょうか?

 

 

 

不幸な生き方に

安心感や納得感を感じて

現状にとどまる選択をする人がいる

のはなぜでしょうか?

 

 

 

結局、

「幸せになりたい」

「成功したい」

「健康になりたい」

と願いながらも、

実際の行動は

不幸な生き方を選択してしまう人がいる

のはなぜでしょうか?

 

 

 

私たちの人生には、

大人の頭で合理的に考えたときに、

一見すると不可解な繰り返し行動が

案外多く見られます。

 

 

 

「幸せになりたいと思いながらも、

本当に幸せになることには

不安や罪悪感を覚える」

 

「愛されたいと望みながらも、

人から愛されるのが怖い」

 

「成功したいけれども、

自分は成功者の器ではないと思う」

 

「病気を治して健康になりたいけれども、

心の深いレベルでは健康に自信が持てない」

 

そんな人は数多く存在します。

 

 

 

このように、

「頭では幸福を願いながらも、

心は幸福に苦痛を感じて避けてしまう」

 

「結局、不幸であることに安心(納得)して、

結局は不幸を選択してしまう」

という状態にあるとき、

そこには「トラウマの影響」が存在しています。

 

 

 

「トラウマ」を抱えた状態にある人は、

幸福な状況に居心地の悪さを感じ、

不幸な状況に居心地の良さや安心感を感じる

という性質を持っているのです。

 

 

 

ですから、

もしあなたが幸せになりたいと思ったら、

その障害となっている原因の

トラウ...

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放っておいてはダメ!今こそトラウマを克服しよう!

Uncategorized Jan 16, 2022

 

 

こんにちは、棚田です。

 

 

 

「あなたは、もしも人生をやり直せるなら、どんな人生を生きたいですか?」

 

 

 

「今までの人生を振り返って、唯一後悔していることはなんですか?」

 

 

 

人は誰しも心身ともに健康で、幸せな人生を生きたいと思っています。

 

私もその一人です。

 

しかしながら、私たち人間は、心の中では「健康で幸せになりたい」と願いながらも、実際には自分の意志では思うようにならない現実の問題に苦しめられることがあります。

 

その大きな原因の一つが、トラウマです。

 

トラウマを抱えたままの状態にいると、自分を幸せにする生き方を選択するのが困難になります。

 

 

 

個人の力ではどうしようもないような圧倒されるほどの衝撃的な出来事を「トラウマ」と呼びますが、これを読んでいるあなたは、「トラウマ」と聞くと具体的にどのようなものをイメージしますか?

 

例えば、戦争、自然災害、交通事故、犯罪等に巻き込まれることは、典型的なトラウマです。

 

そうしたトラウマを経験して精神的な傷を負ったとき、その後、適切なケアがなされないと、心や身体に様々な問題(後遺症)が残る場合があります。

 

それが、いわゆる「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」と呼ばれるものです。

 

PTSDの症状には、以下のようなものがあります。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状

 

【再体験】

・ フラッシュバック

・ トラウマ体験(出来事)を何度も思い出す

・ トラウマ体験に関連した悪夢を繰り返し見る

 

【回避】

・ トラウマに関連する物や人、話題、場所、日時等を避ける

・ 感情を生き生きと(リアルに)感じられない

・ (根拠なく)未来がない感じ

 

【過覚醒】

・ イライラ、怒りっぽい、キレやすい

・ じっとしていられない

・ 過度の警戒心

・ びっくりしやすい

・ 驚き方が過剰

・ 集中力低下

・ 不眠

 

【解離症状】

・ 現実感がない

・ ぼ~っとしている

・ 記憶がない

・ 気が付いたらリストカット、過食、万引き等をしていた

 

【気分の変調や障害】

・ 気分の変動が激しい

・ 苛立ちや激しい怒り、キレるような怒り方

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誰にも言わないでおこうと思っていたんだけど・・・

Uncategorized Jan 14, 2022

 

 

 

こんにちは、棚田です。

 

 

 

あなたが心理学やスピリチュアルに興味を持ったり

カウンセリング・セラピーを受け始めた理由は何ですか?

 

 

 

私は心理セラピストという仕事柄、

長年にわたって心理学やセラピー・カウンセリング、

スピリチュアルを学ぶ人たちをたくさん見てきました。

 

 

 

その結果、

ある重要な結論にたどり着きました。

 

 

 

誰にも言わないでおこうと思っていたんだけど・・・

 

 

 

あなたにはお伝えします。

 

 

 

【結論】 「ヒーリング(癒し)はとても危険です!」

 

 

 

(中略)

 

 

 

誰しも悩みや病気は嫌なものですが、

すべての悩み・病気には必ず良い面があります。

 

 

 

すなわち、

すべての悩み・病気には

有益な「隠れたメッセージ」

が内包されており、

あなたに何か大切なことを

教えようとしてくれています。

 

 

 

その「隠れたメッセージ」とは、

 

「このまま現状の生き方を続けるのは

無理があるのではないですか?」

 

「そろそろ、今までの生き方を

変える必要があるのではないですか?」

 

というものです。

 

 

 

あなたが悩みを抱えたり、

病気になったりするのは、

「無理のある生き方」

を続けているからです。

 

 

 

自分が無理のある生き方をしていることに

気が付いていなかったり、

 

 

 

気付いてるのに、今までの生き方を

一向に変えようとしないときに、

 

 

 

そのことを心の悩みや病気が警告を発して

教えてくれるのです。

 

 

 

ですから、

もしも、あなたが悩みを抱えたり

病気になったりしたときに

必要なことは、

 

「この悩み(病気)は、

私に何を教えてくれようとしているのだろうか?」

 

「私は自分の今までの生き方の

どこを変える必要があるのだろうか?」

 

と謙虚な態度で内省することです。

 

 

 

悩みや病気をチャンスにして、

今までの無理のある生き方を改めることで

人生を好転させることができます。

 

 

 

人は悩みを抱えたり、病気になった...

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幸せになってごめんなさい・・・

Uncategorized Sep 24, 2021

 

 

こんにちは、たなだです。

 

 

 

【事例】

利香さんは、繰り返される落胆の人生と戦い続けています。

 

「何をやってもうまく行かない」「まるで呪いをかけられているようだ」とのこと。

 

「男性選びで間違う」「仕事選びで間違う」「間違った投資でお金を損をする」・・・等など、間違いと落胆の人生を繰り返しています。

 

 

 

セラピーを進めるに従って、彼女の母親には彼女が生まれる前に二度の中絶経験があることが明らかになりました。

 

そこで、セミナー参加者の中からランダムに2人の代理人を選び、中絶された2人の兄姉として利香さんの前に立ってもらいました。

 

利香さんの身体が大きく揺れたかと思うと、全身が激しく震え始めました。

 

 

 

(棚田) 「今、何が起きていますか?」

 

(利香さん) 「身体が重いです」

 

(棚田) 「目の前の2人の亡くなったお兄さんとお姉さんに伝えて下さい。『お兄さん、お姉さんの運命は、お父さんとお母さんが決めました。私ではなく。』」

 

初め、利香さんは言うことに抵抗していました。

 

(棚田) 「利香さんは、お父さんとお母さんの代わりに責任を感じて、自分を罰する人生を繰り返しているのではないですか?」

 

(利香さん) 「(無言で涙・・・)」

 

(棚田) 「利香さん、目を閉じて、目の前にあなたのお父さんとお母さんを心の中でイメージしてください。そして、二人に伝えて下さい。『お父さん、お母さん、私は悪くない。この責任は二人に委ねます』」

 

両親に伝えた直後、利香さんの身体からスッと力が抜けて、見た目にもラクになるのがわかりました。

 

(棚田) 「中絶されたお兄さんとお姉さんに伝えて下さい。『お兄さん、お姉さん、二人の運命を尊重します。私は私の運命を尊重します。私が勇気を出して幸せになるとき、どうか笑顔で祝福してください』」

 

(後略)

 

 

 

中絶で命を奪われた子どもの運命は、残された兄弟姉妹に一切の責任はなく、中絶を決めた両親が負うべき責任です。

 

また、残された者が罪悪感から不幸な人生を生きることは、亡くなった者の運命を尊重していないことの表れです。

 

利香さんは、中絶された兄と姉の死に対する責任を両親に委ねた...

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排除(拒絶)したものは、繰り返し出現する

Uncategorized Sep 23, 2021

 

 

こんにちは、たなだです。

 

 

 

私は離婚そのものについて「良い、悪い」「すべき、すべきでない」といった判断やアドバイスをすることはありませんが、心理セラピーの観点から離婚に際して気をつけるべき点があります。

 

 

 

【事例】

正隆さん(40代)は、学生の頃から恋愛で失敗を繰り返しており、40歳を過ぎた現在で3回の離婚を経験しているという男性クライアントです。

 

正隆さんの両親も、彼が小学生(11才)のときに離婚を経験しており、その後は母子家庭で母親の手で育てられました。

 

両親の離婚後は父親に会うことを禁止され、母親からは毎日、父親の悪口を聞かされて育ったそうです。

 

その結果、当時、まだ少年だった正隆さんは「お父さんを殺してやりたいほど憎い!」「お母さんは僕が守るんだ!」と思いながら暮らしていたそうです。

 

その後、正隆さんが成長して青年、成人となり、自分が恋愛・結婚をする立場になったときに何が起きたのでしょうか?

 

彼は彼女や妻に対して怒りを爆発させ、DV(ドメスティック・バイオレンス)を繰り返しました。

 

子どもから親への愛は真に無条件です。

 

たとえ離婚をしても、子どもが父親を愛する気持ちが消えてなくなる事は決してありません。

 

もちろん母親のことも大好きです。

 

だからこそ、両親の離婚後は、母親への愛と忠誠心から愛する父親を憎み続け、母親の忠告を忠実に守って本当は大好きな父親と会う事を我慢していました。

 

しかし、正隆さんはセラピーを通して、

 

・ 本当は自分は父親の事を心から愛していたので、母親から離婚後に父親と会うのを禁止された事がとても悲しく辛かったこと。

 

・ 「愛する母親」が「愛する父親」の事を悪く言うのを見るたびに絶望的な深い悲しみと憎悪にも似た怒りを感じていたこと。

 

に気が付きました。

 

一回目のセラピー後、正隆さんは父親との再会を決心し父親の居場所を探しましたが、すでに病気で亡くなっていたことが判明しました。

 

そこで、2回目のセラピーのセッションでは想像のイメージの中で亡くなった父親に再会して愛を伝えることでつながりを取り戻し、父親とサヨナラをして父親の死を受け入れました。

 

(後略)

 

 

 ...

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