こんにちは、たなだです。
【事例】
利香さんは、繰り返される落胆の人生と戦い続けています。
「何をやってもうまく行かない」「まるで呪いをかけられているようだ」とのこと。
「男性選びで間違う」「仕事選びで間違う」「間違った投資でお金を損をする」・・・等など、間違いと落胆の人生を繰り返しています。
セラピーを進めるに従って、彼女の母親には彼女が生まれる前に二度の中絶経験があることが明らかになりました。
そこで、セミナー参加者の中からランダムに2人の代理人を選び、中絶された2人の兄姉として利香さんの前に立ってもらいました。
利香さんの身体が大きく揺れたかと思うと、全身が激しく震え始めました。
(棚田) 「今、何が起きていますか?」
(利香さん) 「身体が重いです」
(棚田) 「目の前の2人の亡くなったお兄さんとお姉さんに伝えて下さい。『お兄さん、お姉さんの運命は、お父さんとお母さんが決めました。私ではなく。』」
初め、利香さんは言うことに抵抗していました。
(棚田) 「利香さんは、お父さんとお母さんの代わりに責任を感じて、自分を罰する人生を繰り返しているのではないですか?」
(利香さん) 「(無言で涙・・・)」
(棚田) 「利香さん、目を閉じて、目の前にあなたのお父さんとお母さんを心の中でイメージしてください。そして、二人に伝えて下さい。『お父さん、お母さん、私は悪くない。この責任は二人に委ねます』」
両親に伝えた直後、利香さんの身体からスッと力が抜けて、見た目にもラクになるのがわかりました。
(棚田) 「中絶されたお兄さんとお姉さんに伝えて下さい。『お兄さん、お姉さん、二人の運命を尊重します。私は私の運命を尊重します。私が勇気を出して幸せになるとき、どうか笑顔で祝福してください』」
(後略)
中絶で命を奪われた子どもの運命は、残された兄弟姉妹に一切の責任はなく、中絶を決めた両親が負うべき責任です。
また、残された者が罪悪感から不幸な人生を生きることは、亡くなった者の運命を尊重していないことの表れです。
利香さんは、中絶された兄と姉の死に対する責任を両親に委ねたこと、残された自分が落胆の人生を生き続けることは亡くなった兄姉の運命を全く尊重していないことを理解して、この苦しみから解放されました。
家族や先祖の中に不幸な運命を経験した者がいる場合、残された者が幸せな人生を選択するのは、ときにとても勇気のいることです。
なぜならば、不幸な運命を経験した者への愛情が、残された者の心の中に自分だけが幸せになることへの罪悪感を作り出すからです。
しかし、たとえ残された者が罪悪感を背負い、幸せになることを自分自身に禁止したとしても、決して誰かが救われるわけでも、喜ぶわけでもありません。
もしも、本当に不幸な運命を経験した者への深い愛情があるならば、その者の運命を尊重して彼/彼女らに深く頭を下げること、そして、「私が勇気を出して幸福を選択するとき、笑顔で祝福してください」と心から願うことです。
そうすれば、あなたの想いはきっと伝わるでしょう。
「幸せになってごめんなさい・・・」を終わりにする
https://lead-sh1.com/l/c/pobW1UJO/9R9NXHcj
Only God knows why :-)
心理セラピスト 棚田克彦
下記のフォームにメールアドレスを入力して、ボタンを押してください。